10GHz帯PLL方式局発(Solilock−10G)



2009年の全国ミーティングにて4GHz帯〜6GHz帯を直接発振するPLL方式発振器を発表しました。
さらに高い周波数のトランスバータに対応するために10GHz帯を出力するPLL発振器を製作しました。



2逓倍器はICを利用して小型化、広帯域化を実現しています。出力レベルは、試作品では+13dBm以上得られています。


スプリアス
VHFからの逓倍ではなく、GHz帯を直接発振させているので近接のスプリアスがありません。




位相雑音の改善
PLLの雑音は、位相比較器等の回路、基準信号、VCOに起因します。

<位相比較器>
ADF4350、Solilock−G(ADF4107)に比べ、SiGeプロセスのSolilock−10Gは位相雑音が小さくなっています。

<基準信号>
入手しやすい10MHzSCカットOCXOでは、5800MHz換算で概ね−100dBc/Hzが限度です。さらに上を目指すのであれば100MHz等の高い周波数の基準信号が必要になります。


<VCO>
Solilock−10Gは、VHF水晶PLL(下図はドイツ製局発ユニットの例)に比べ、オフセット周波数 100kHz〜2MHzの範囲で位相雑音が大きくなっています。Qの高い発振回路を使用した方が有利です。



取説をダウンロードする。

Solilock10GConfiguratorをダウンロードする。

ハードディスクに適当なフォルダを作って解凍してください。